無意識の意思表示


前髪短くされた!
ショック!
最後の5分でいきなりばっさり!
ひぇーん。

今日は普通に日記です。
昨日、お客さんにふるまうカレーを焦がした。
カレーを火にかけたままメールを打っていて
戻ってきたら、こげくさかった。


カレーは、例えば、肉の筋を切ったり
肉に小麦粉ふったり、ワインで焼き目がつくまでいためたり、
手順をきっちり守って、手間をかけて作る料理だと思う。
それなのに、カレーのそばから数分だけど離れてしまった。
愛情が足りなかった証拠だ。
肉もじゃがいもも真っ黒になってなべ底にこびりついている。
ちょっとぐらいなら香ばしくて、
かえってよかったのかもしれないけど、
ごまかしがきかない焦げ臭さがぷんぷんする。
でも出しちゃった。
お客さんに、焦げカレーです、といって出しちゃった。
少しでもマイルドにするために、
チーズをたっぷりいれてごまかした。
うぅー‥、無念なりぃ!
焦がして落ち込んだ過去を、
フレッシュに背負った私が、
今日訪れたのが、某お料理関連の会社。
やはり、お料理関連会社だけあって、
広いキッチンがあって料理が並んでいた。
なんかすごぉく感動した。
やはりこうやって実験しながらレシピを
作ってるんだーと思って。
お昼にはみんなで手作り料理を食べたりするらしい。
社員の皆さんもバランスのいい食事をとっていそうな
ツヤツヤで笑顔の素敵な人ばかりだった。
今日は、カレー粉を使った実験をしていたのか、
カレー粉を使った料理のサンプルが並んでいた。
カレーの匂いで、昨日の失敗がよみがえってきた。
カレーを焦がしてしまう迂闊な自分が
こんなに素敵なキッチンにいていいのか?
んでもって、料理の打ち合わせとかしていいのか?
醤油について熱く語る資格があるのか!?
ブランマンジェの話とかしていいのか!?
自分がひとつ発言するたびに、頭の中で
「カレー焦がしたくせに」
「カレー焦がしたくせに」
という声が響いていた。
その会社をおいとました後は、
今度は喫茶店で別の打ち合わせがあった。
けっこう、意見の別れる打ち合わせで、
小さな喫茶店の中で、私たちの席だけ、
やけに白熱して盛り上がっていた。
本当に小さな喫茶店なので、机も小さくて
向かいの人のメモってることが丸見えだった。
私の向かいにはAさんという偉いおじ様が座っていた。
議論中、Aさんがあまり発言しないなぁ、と思って、
こっそりAさんがとっているメモをみてみたら、
反対の「反」という字がたくさん並んでいた。
無意識に書いているらしい。
習字で書いた文字のようにしたいらしく、
すごく丁寧に、ハネ、とか、ハライ、とか、
きれいに守ってゆっくり書いている。
何も言わないけど、無意識では
私の意見に反対なのだなぁ、というのがわかった。
しばらくすると、Aさんは、なぜか瓦屋根の絵を書き始めた。
瓦屋根には、どんな無意識の気持ちが
こめられていたのか、読みきれなかったけど、
どこか別の国にトリップしていたのだろうか。
沖縄とかね。
途中からAさんのメモウォッチングに夢中になってしまって、
白熱した議論も、次第におだやかになってゆき
(あとで聞いたらみんながメモを見ていたらし)
「まぁ、いろいろやってみますよ。」
って感じにアバウトに終了!
今日も刺激的で楽しい一日だった。
そして夜ご飯は昨日の残りの焦げカレー。
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