不義理なハイジ
ハイジ通販は今、お休みしていますが、
実は、東京ハイジの商品がまだ買えるお店があるんです。
一度お知らせしたことはありますが…。
商品を置いてもらったのが2年前。
1年前に、通販のTシャツの在庫がなくなって、
私がもらいにいったことがあったのですが、
それ以来、誰も、全く、お店に行っていないのです。
妹ハイジなんか、子育てがどうのこうので、
店長さんに会ったことすらないのです。
その店は、雑貨屋と本屋が合体したお店で、
ヴィレッジヴァンガードみたいだけど、
もうちょっとアート寄りで、おもしろい店なんです。
行けば絶対欲しいものが見つかる、私のお気に入りでした。
でも、いつまでも商品をまかせっぱなしなのが気まずくて、
私ですら行きずらくなっていました。
ご無沙汰のしすぎは良くない、と思って、
新年早々、妹をつれて行くことにしました。
待ち合わせの場所で、妹は、ひとまわり縮んで待っていました。
会って開口一番が「緊張するー。」
妹が「緊張するー。」と騒ぐので、
お店に行く前に、腹ごしらえすることになり、
近くのエスニック屋で、ヌードルを食べました。
長々と話しこんで会計を済ませると、
妹が「じゃぁ、また。」
と、話をまとめながら、
涼しい顔で帰ろうとするではありませんか。
「ちょっと!」
一体全体何しにきたんだか…。
「本当に行くの?ねぇ何しに行くの?ねぇ。」
ぐずる妹の首ねっこをつかんで、ひっぱりました。
何しに行くって「ご挨拶」だろうが!
こんな時、自分のことを
(私って長女だわー。かなり長女っぽいわー。)と思い、
微妙な気持ちになります。
私って、かなり長女で、義理固いんです。
お店の中には、お客がいなくて、
なんと、今日はレジに店長さんが!
店長さんには私、面が割れてるものですから、
ハイジ二人は、レジに背を向け、
店内をぴったりくっついて移動しました。
約20畳ぐらいのこじんまりしたお店で、
女二人組の牛歩戦術は、明らかに浮いていたことでしょう。
物色するフリしてひそひそ話していることといえば…
姉:今日は、ワカバのためにきたんだから、
ワカバから、話すんだよ。
おねーは今日は関係ないんだからね。
ついてきただけだから。
妹:店長さんこわくない?
姉:こわくないよ。ソフトな感触だよ。
妹:絶対?
姉:なんか買って、レジに並んだ時にいろいろ話せばいいよ。
妹:なんていうのぉ?
姉:そんなの自分で考えんの!
とりあえず、買う商品を物色したのですが、気持ちは上の空。
本当に欲しいか欲しくないかわからない商品を握りしめて、
あとはレジへ行くだけという状態が、45分ほど続きました。
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この、クネクネしたのが
その時買ったソレ。
何に使うものなのか…。
途中、ハイジグッズを店頭で発見して
姉:ちょっと!まだあるんだよ!
妹:ええー!2年も売れずにあるってこと!?
姉:そうだよ。
妹:ひぇー。申し訳ない。
姉:だから、その気持ちを店長さんに、だね…。
と、いたたまれない思いになったりして、
嫌な汗を大量に噴出させていました。
ハイジはそれでも少しずつ少しずつ、
レジににじり寄っていました。
もう、どうやったって二人の声はレジに届いているだろう、
という距離まできて、やっとふんぎりがつきました。
もちろん、妹を先に行かせます。
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触っているとクセになるので、
結局、気に入っています。
関節が自由自在。
手触りがベルベット!
ところが、妹。
普通に並んで、普通にお金を払って、
「ありがとうございます。」
と、普通にいわれちゃって、
普通に帰ろうとしているんすよ!
このバカバカ!裏切り者!
あわてて、私がレジに声をかけて、
「あっあっ、東京ハイジです。これ、妹です。
すいません、なかなか新商品が出せなくて。
まだ置いてもらってて大丈夫ですか?」
優しい店長さんが
「そうだったんですか。大丈夫ですよ。」
と言ってくれて…。
で、しゅうりょー!
妹が発した言葉は
「子育てがどうのでもにょもにょ。」
とひとこと言ったきり。
ハイジが集合してから、既に2時間以上は経過したというのに、
用件はたったの3分で終了です。
帰り道。
「店長さんいい人だね!良かったね!」
と、ほっとしたのか、急におしゃべりになった妹。
その頭にかぶっている帽子のボンボリを
ちょんぎってやろうか!と思いましたが、
ぐっとこらえました。
なぜなら、ここでも私は、あまりにも長女だったからです。
東京ハイジ妹。
今年こそ、新商品を作りたいと思っているはずです。
はずだよね!?
いや、今年こそ、作らせましょうぞ!
長女のワタクシが!
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