虫で戦場に行く


虫つながりで
かわいい
ひゃくとり虫


先日、急ぎのゲームの仕事があった。
音楽と効果音のデータは既に提出済で、
一度修正のために制作会社へ出向いたのだが、
どうしても再度、ゲーム機で鳴っている音を
私の耳で確認しなければならない、
という問題が発生した。


グラフィックの処理の違いで、
曲の早さが変わったり、鳴り方が変わったりするので、
私の思ったように音が鳴っていない場所があるらしいのだ。
メインプログラマNさんの会社は、大久保にあった。
私は他の仕事でてんぱっていて、
今日はどうしてもそこまでは遠出できない状態。
このプロジェクトは、
企画、プログラム、チェック部隊が
都内のあちこちにちらばっていて、
サーバーでデータを共有し、
メールや電話でやりとりをしていた。
中でも、私の家から一番近いのは、
チェック部隊がいる会社。
夕方、その会社へ行くことになった。
バグチェック部隊のTさんに、
仕事を一時とめてもらって、
サウンドの直しのサポートをしてもらう。
まずはゲーム機で鳴っている音を聞いてみる

思い通りに鳴っていない場合、
作り直して、メールでプログラマNさんに
音のテーブルを送る。

Nさんにテーブルを組み込んでもらい、
最新データがサーバーにアップされる。

Tさんに新しいデータをダウンロードしてもらって、
ロムを焼いてもらう。

新しいロムを聞いてみてだめだったら、
もう一度この作業を繰り返す。
これを延々とやってました。
ゲーム機を自分ちにもっていってやればいいじゃん、
と思われる方もいるかもしれませんが、
開発中のゲーム機は門外不出。
しかも、私の家にはロムを焼く機械もないのです。
こういうとき、フリーは不便なり。

虫つながりで
虫が切ってくれる床屋


でも、久々に戦場のような職場で楽しかったです。
キーボードなしのテーブル作曲もなかなか楽しかったです。
テーブル作曲の時は、数字と英字で表すんです。
C4を4拍伸ばしたい時には、
「CN4,L1」と書きます。
「DS4,L4」だと、D#4を4分音符分伸ばす、の意。
アセンブラでやってたメガドラ時代を
懐かしく思い出しちゃいました。
そだてて!甲虫王者ムシキングの話でした。
(かなり古い日記でしたね)