歴史を残す人


歴史に”名を”残した人


今朝、朝ごはんを食べ終わって、
ドカッとソファに座ったら、
まだ食卓についていた相方に
「歴史を残す人って、君みたいな人なんだろうね」
と感慨深げに言われた。


あ、そう?
あたしってそんなに歴史に名を残しそう?
いやーそれほどでも。
朝から何てこと言ってくれちゃうんだろう!
と、私が一生懸命照れていたら、
さらにこう言う。
「牛乳は出しっぱなし。
 ジャムはだしっぱなしのあけっぱなし、
 お皿もおきっぱなし、
 パジャマも靴下も脱ぎっぱなし。」
あぁ、そっちか。
確かに今、食べ終わってすぐソファに座った。
確かに、さっき脱いだパジャマが
脱皮みたいに床に落ちている。
昨日夕食中にいつの間にか脱げた靴下は、
食卓の下に落ちている。
「昔の人の住居跡とか、そのまんま残ってるのは、
 きっと、君みたいな人がやったんだね。
 ここもね、これからボクがかたづけなければ、
 牛乳とか、ジャムとか、そのまんまで、
 平成の貴重な遺跡として発掘されるはずだよ。
 今、本当にすごいと思ったんだ。感動したんだ。
 君は逸材だよ。」
はいはい。
いつも私が悪いのさ。
片付ければいいんでしょ。
「いやーすごいな。
 ボクは歴史が生まれる瞬間が見れて幸せだよ。」
はいはいはい。
わかったから。もういいから。
「今、オレ、すごくいいこといってるよね?
 書き留めておいて。
 なんならゴラトモに書いてもいーよ!」
はい、書きました。