はじめてソング

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イメージ画像(撮影は5年前)
今日は子話です。


うちは、私と相方の職業柄、
娘であるプゥコも音楽好きであることが、
親戚一同からなんとなーく期待されている気がします。
かといって、特に音楽の英才教育もしてなくて、
あぁ、しとけば良かったなぁと思うぐらい、
毎日余裕がなくて、ただただ過ごすことで必死です。
そんな何もしていない中でも、
音楽好きの片鱗は見えないだろうか、と、観察だけはしています。
音楽にあわせて体を動かすぐらいは他の子と同じぐらいはやりますが、
プゥコは無愛想な私と二人きりの’せいか、
同じ年の子が次々と歌いだす中、歌う気配がありませんでした。
あせってるわけではないけど、早く、プゥコが歌う姿がみたい!
はじめて歌う歌「はじめてソング」はなんだろう?とわくわくしていました。
今年の春ぐらいに「ぶんぶんぶん」と言い出しました。
「ぶんぶんぶーん、はい、次は?次も歌って!」
と促すのですが頑なに「ぶんぶんぶん」しか言いません。
ぶんぶんぶんという言い方に、
リズムがあるわけでもなく、歌とか関係なく、
ハチを指差しては「ぶんぶんぶん」というので、
歌っているつもりではなかったようです。
これは「はじめてソング」認定委員会では認められませんでした。
そしてある日のこと。
いつもお昼につけっぱなしにしてあるテレビで
「キッパー」という犬のアニメをみていました。
このアニメは主題歌もBGMも全部ブルース、という、
子供アニメには珍しい雰囲気。(主題歌が野口五郎)
エンディングの音楽でサックスのアドリブがはいるのですが、
アンニュイに、パパパ~~~って感じに三連音符で終わるのです。
そこを「ぱぱぱぁ~」とマネするようになりました。
これには「はじめてソング」認定委員会が興味を示しました。
もしかして音楽好きになるかもね!
ブルースだよ!アドリブのところだよ!天才児じゃない?
…と、親ばか全開で大騒ぎ。
さっそく、委員会で査定することになりました。
とはいえ、ぱぱぱぁ~だけ…。
ぱぱぱぁ〜だけでしょ?
ブルースを口ずさんだなんてかっこいいし、
是非とも「はじめてソング」と認定したいところだが…。
ここはもうちょっと様子をみましょうか。
大丈夫!のびしろがある子だから!
という結論になりました。
その後、気配のない日々が長く続きました。
それはある日突然やってきた!
休みの日に、親子3人、それぞれが思い思いにだらだらしていた時。
プゥコは一人、おもちゃで機嫌よく遊んでいました。
ふと気づくと、プゥコがずっと「ぽぽぽー」と言いながら遊んでいる。
よくよく聞くと、ぽぽぽーにリズムがついている!
「ぽっぽ、ぽぽぽぽ、ぽーぽー…」
はとぽっぽの歌?いや、違うな。
教えたことないし。
「ぽっぽ、ぽぽぽぽ、ぽーぽー…」
こっ、これはっっ!!
まさか!
いや、認めたくない。いや、でもこれは紛れもなくアレだ。
一発屋芸人のアレだ…。
ここまで明確にリズムがついているのを「はじめてソング」に
認定しないわけにはいかない。
というわけで、プゥコのはじめてソングは
「六本木~GIROPPON~」になりました。
正直、かわいくなーい!(泣)
なぜこうなったかというと、
キティちゃんが大好きな娘が、
youtubeで一番良く見る動画がコレだったという…。